【メイキング】2.線画・下塗り
次の工程に移ります。
今回は線画と下塗りまでを紹介したいと思います。
■線画前の調整
ラフの段階で大きくしていたキャンバスサイズを、縦がA4サイズになるように比率を維持したまま縮小します。
若干横がA4規定より大きいサイズになります。
■ペン設定
線画はペンツールのサブツール、濃い鉛筆を使用しています。
キャンバスサイズに合わせてブラシサイズは変動しますが、大体0.3~1.0の間を使い分けて線画を描くことが多いです。
前景・人物・杖・背景の4つにフォルダ分けをし、線画を書いていきます。
≪人物+杖≫
≪背景≫
線画が完成したら、適宜マスクレイヤーを当て、描画に必要のない部分は隠します。
■下塗り
バケツレイヤーや選択ツール・手塗りで下塗りを行います。
この時、線画下にまできれいに色を流し込んであげると、完成したときのエッジがきれいになります。
線画フォルダの下に色塗り用のフォルダとレイヤーを設け、それぞれ塗っていきます。
描画色はラフの仮色からスポイトで色を取得しています。
≪人物+杖≫
ラフでは金目にしていましたが、キャラクターの顔に目を引き付けるために、画面の中で最も彩度を高くし、肌と髪とのコントラスト比も高くしようと思い、朱色よりの赤目にしました。
人外感も増していい感じです。
参考までに、人物と杖の下塗りレイヤーは以下のような構造になっています。
羽は描画順序の関係で、右翼・左翼と別々のフォルダに分け、更に塗りやすさを考えて「上・真ん中・下」くらいの場所でレイヤーを分けています。
また、後々色調やレイヤー効果を変える可能性があるパーツは、クリッピングで色を仮置きしておきます。
以上、同様に背景も塗って下塗りを終えます。
下塗りが完了しました。
線画、下塗りレイヤー総じて100枚を優に超えていますが、フォルダーカラーや、上手く階層分けを行い、レイヤー管理をします。
次回から塗りに入っていきます。