【メイキング】1.ラフ・下書き


前回の環境設定の紹介に沢山反応頂きありがとうございました。
今回は構図の決定~下書きまでを中心にまとめてみようと思います。
引き続きよろしくお願いします**





■イメージを固める
新規キャンバスをA5サイズで作成し、思い浮かんだ構図を忘れないうちに殴り書きレベルで描いていきます。


一度この状態で放置します。
今見ても何が描いてあるのか全くわかりません。
その間に今回のイラストに使用するキャラクターのイメージを固めます。

この時点では露出が0です。
イメージがもやっとしすぎているせいですね…。

キャラクターの顔立ちはそのまま採用していますが、衣装は背景を考えているうちに思いついた方を採用しています。
細かくこの時点で決定するときもありますし、今回のようにフィーリングで進める時もあります。















■構図の決定
イメージを大まかに決定した所で保存しておいた構図ファイルを開きます。
案の定この時点で何が起こっているのか自分でまったく理解できない状態になったので、キャンバスサイズをA5から4018(w)×5203(h)まで拡張し、バランスを整えながらラフを描いていきます。


レイヤープロパティのレイヤーカラーを使用して描きます。
上半身と下半身、腕、外部パーツなど、バランスを調整しながら描く必要があるものはこの時点で調整できるように分けて描いています。
レイヤーカラーについては、公式の説明をご参照ください。
【レイヤープロパティの基本】レイヤープロパティの基本 - 機能解説!トラの巻 - CLIP STUDIO PAINT 使い方講座

このラフを元にして下書きを作成します。


■下書き
上記のラフを元に人物の下書きを作成しました。
ラフ同様、レイヤーカラーを使用してパーツごとに描きます。


人物の下書きを作成した時点で、全体の仕上がりを見るために、見えなくなる描画部分はマスクレイヤーを使用して隠しています。

私は基本的に描画されない部分はマスク機能を使用して描画しないというやり方を取っています。
というのも、制作したイラストがどういう状況でも使用できるようにしたいからです。
場合によっては羽を取るかもしれませんし、杖を取り払う可能性もあります。
その時に描画されない部分を隠しているだけだと、使用できる幅が広がるよなぁという考えからです。
もちろんその分データ量も大きくなるので、こまめなバックアップは必須になります…(笑)














次に背景を描いていきます。
[下書き]フォルダの下にパース定規を乗せるためのレイヤーを1枚追加します。
[レイヤー]→[定規・コマ枠]→[パース定規の作成]で2点透視のパース定規を作成して、あらかじめ描いておいた人物を元にパースをとります。


パース定規の使い方は公式を参照ください。
【パース定規ツールを使う】
パース定規ツールを使う –パース定規活用編1- - 機能解説!トラの巻 - CLIP STUDIO PAINT 使い方講座
パース定規を作成したら、背景下書き用のレイヤーを別で用意し、そちらに描き込んでいきます。
海辺が見える、崖付近にある神殿っぽいものをイメージしています。
背景の主な光源も矢印で描写しておきます。


あとは人物の時と同様にマスクレイヤーを用いて、背景を描画した状態の全体を見ます。


また、この時点で人物に小物類を加筆しています。(頭飾りと靴)
更に画面がさびしかったので、手前にオブジェクトを追加しました。


先ほどより少し画面内に奥行き感が出たような気がします。
そして全体の雰囲気を決めるために仮色をおいて自分の中で完成系のイメージを固めます。


全体的に寒色系でまとめて、小物で補色を差し込むイメージで進めようと思います。


長くなってしまいましたが、次は線画、下塗りまでを紹介します。

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